お清めの塩の浄化作用と邪気払い

2016年11月20日
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葬式の後などに邪気払いとしてお清めの塩が利用されますが、これはその浄化作用を利用しています。人間にとっての穢れや邪気は、汚れを連想させます。きれいなものが汚れると醜くなります。そして醜いものを嫌うのが人間の心理です。きれいなものと醜いものでは、きれいなものを選びます。また醜いものを見ると気分が悪くなり、きれいなものを見ると気分が良くなります。醜くなるということは本来きれいなものが汚れることで醜くなるという連想が働きます。

実際に汚れた衣服などを洗うときれいになります。昔からその仕組みは変わらないので、水で洗うことで穢れという汚れもきれいになるということで、禊なども行われてきました。そして清める水と同じ作用が塩です。昔から穢れを清めることができるアイテムとして利用されてきましたので、今でも水と同じように清めの道具として使われています。精製されたものは、見た目も美しく汚れていないでさらさらとしているので、その点からも清めの水と同じように使われています。

葬式ばかりではなく開運の道具なども塩で清めたりします。その他部屋を清める時にも撒いたり、部屋の四隅に置いたり、玄関に置いていたりして清めます。日本では清めには欠かせないアイテムとなっています。