葬式などで参加した後に身を清める時に使うお清めの塩ですが、何故塩を使うかという由来としては、もともと神道では死は穢れとして扱われていたので、人が死んだ場合には葬式の後に海に入って禊をしたり、塩で身を清めたりしました。清めるということ自体は迷信ということになりますが、昔から日本に伝わる伝統として儀式的に行われています。また、海水や水で禊をするのはわかりますが、何故塩かというと、塩は食べ物の腐敗を防ぐ役割がありました。
その事も関係しています。そして、日本人は昔から病気や天災などの災害の時に、身を清める意味で塩を利用していましたので、その長い伝統の中で今の風習が確立されてきたということになります。死や災難、不幸などが悪霊の仕業という時代の迷信でもありあすが、日本人としてはその気持ちはよくわかります。見えない力が何かしら働いているという実感も長い人生では感じることがありあすが、それらの悪い運勢や何かしらの力を払いのけて清める力を期待する儀式ということになります。
またそのことを信じることで気分的にも清まったと安心することもできます。